リンゴの唄

青空だったといいます。

青空の下には焼け野原が続くばかりでした。

だから皆、ただ黙って青い空を見上げていたそうです。

10代の少年少女も

20代の若者も

30代のお父さんお母さんも

ただ黙って青い空を見上げていたといいます。

歌の文句にはリンゴが出てきましたが

とてもとても手が出ませんでした。

お米やお味噌もわずかしか手に入りませんでした。

もう一度、リンゴが食べられるようになりたい。

その歌を歌いながら思ったものです。

皆で歌いながら、励まし合い、頑張りました。

そうやって

祖国は再建されたのです。

そうやって

戦争を生き残り

戦後を生き抜いて来た皆さんは今

70代、80代、90代。

レクリエーションで「リンゴの歌」を歌いました。

続いておやつの時間です。

今日のおやつは

すりおろしてトロミ剤の入った………

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